2008-01-01から1年間の記事一覧

1『歌うたいのバラット』 斉藤和義

この企画は、私チュースキーが、さほど音楽にも詳しくないにも関わらずひどく個人的な体験を通して素晴らしいと思った楽曲を紹介する、非常に無謀かつ野心的な企画。一回目は、斉藤和義「歌うたいのバラッド」10年ほど前の冬、モデルのバイトや肉体労働を…

9『ローマから日本が見える』塩野七生

「指導者に求められる資質は次の5つである。 知力・説得力・肉体上の耐久力・自己制御の能力・持続する意思。 カエサルだけが、このすべてを持っていた。 イタリアの普通高校で使われている歴史教科書から」 ~本文中よりの引用〜高校時代に作家・塩野七生の…

8 『仕事、三谷幸喜の』 三谷幸喜(角川出版)

手元にあるのが、平成12年出版のものなので随分と前の作品だ。彼の小学校から現在(2000年)までの全作品を、本人の解説付きで 知るころが出来るファンにはたまらない一冊。彼が思う面白さのツボ、尊敬するニール・サイモンや、ビリーワイルダーなどの 先人…

やっぱりダメか、ジョアンジルベルト・・・

11月に来日予定だったが体調不良のため、 その公演が延期となっていた、ジョアンジルベルト。 彼の生演奏を行くには、もはや南米に行くしかないのだろうか・・・。いつまでも、あると思うな 人の命会いたい人、気持ちを伝えたい人には ちゃんとけじめをつけ…

22 『最高の人生の見つけ方』ロブ・ライナー監督

脚本:ジャスティン・ザッカム キャスト:ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン 音楽:マーク・シェイマン 撮影:ジャック・シュワルツマンショーイアマックス氏よりの投稿である。 原文を掲載する。 劇場にいけなかったのでDVDで見た映画。 「アバウ…

21『私は貝になりたい』福澤克雄監督

原作:加藤哲太郎(原題「狂える戦犯死刑囚」) 脚本:橋本忍 キャスト:中居正広 仲間由紀恵 柴本幸 西村雅彦 伊武雅刀 音楽:久石譲 衣裳:黒澤和子これは最近私よりも投稿数が多くなってきた友人・ショーアイマックスからの投稿である。原文を以下に掲載す…

20『インザ・プール』三木聡監督

原作:奥田英朗 脚本:三木聡 キャスト:松尾スズキ オダギリジョー 市川実和子 田辺誠一 岩松了 ふせえり 音楽:坂口修 撮影:小林元 録音:高橋義照これは、最近鍋会を画策しているショーアイマックス氏からの投稿である。 以下に原文を掲載する。市川実和…

19『おくりびと』 滝田洋二郎監督

脚本:小山薫堂 キャスト:本木雅弘 広末涼子 山崎努 余貴美子 吉行和子 峰岸徹 音楽:久石譲 美術:小川富美夫 照明:高屋齋 録音:小野寺修 「死」とは一体何なのか? 人間が生きる上で必ずぶつかる宿命的なこのテーマを 時に面白可笑しく、そして優しく丁…

18『人のセックスを笑うな』井口奈己監督

原作:山崎ナオコーラ 脚本:本調有香&井口奈己 キャスト:永作博美 松山ケンイチ 蒼井優 忍成修吾 撮影:鈴木昭彦 美術:木村威夫 音楽:HAKASE-SUNこれは、最近パソコンを新調して、CORE2DUOの能力に感動している ショーアイマックス氏からの投稿で…

17『レッド・クリフ part1』ジョン・ウー監督

脚本:ジョン・ウー 演出:ディオン・ラム(武術指導) コーリー・ユン(アクション監督)キャスト:トニー・レオン(周瑜) 金城武(諸葛孔明) チャン・フォンイー(曹操) チャン・チェン(孫権) 中村獅童(甘興) ヴィッキー・チャオ(尚香) 音楽:岩代太郎 「三国…

16『ブリュレ』林田賢太監督

脚本:林田賢太 キャスト:中村梨香 中村美香 平林鯛一 瀬戸口剛 撮影:早坂伸 音楽:水野敏宏 この日記でも何度か扱っている作品。あらすじは 13年ぶりに再会した一卵性双生児の美しい姉妹。その出会いはやがて、血の記憶からなのか。互いに強く惹かれあう…

7『荒野へ』ジョン・クラカワー

公開中の映画「into the wild」の原作である。 (概要は、映画レヴューを参照頂きたい)「何故クリスマッカンドレスはあのような旅に出て、 そして何故死んだのか?」この謎に対し、家族や関係者などから十分な取材し、 クリスの旅の軌跡を実際に追い、彼が残…

緒形拳がスクリーンに蘇る!

ファンには朗報である。 先日他界した緒形拳さんの名作が映画館で見られるのだ。 場所は新宿ピカデリー。ラインナップも素晴らしい。11月8日(土)〜14日(金) 「必殺仕掛人 梅安蟻地獄」 1973年 松竹 監督:渡辺祐介 出演:緒形拳 林与一 津坂邦章 松尾嘉…

15『リトル・ミス・サンシャイン』 ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督

キャスト:グレッグ・キニア(リチャード・フーヴァー) トニ・コレット(シェリル・フーヴァー) スティーヴ・カレル(フランク アラン・アーキン(おじいちゃん) アビゲイル・ブレスリン(オリーヴ・フーヴァー)音楽:マイケル・ダナ撮影:ティム・サーステッ…

14『西の魔女が死んだ』 長崎俊一監督

これは、よく「避難所」として宿泊させてもらっているショーン・アイマックス氏からの投稿文である。 原文を以下に掲載する。 すごく何かを得たという映画ではないが、なにか安らいだ時間をすごせた、という経験だった。それは庭先でほっとするような瞬間に…

13 『図鑑に載ってない虫』三木聡監督

これは、最近ビールの進みが鈍ってきたように思われる友人ショーン・アイマックス氏からの投稿文である。 原文をそのまま掲載する。 コテコテの三木ワールドが味わえる1本。「亀は意外と速く泳ぐ」「イン・ザ・プール」あたりが受け入れたひとなら楽しめる…

12『アメリカン・ギャングスター』リドリースコット監督

これは、最近美しい彼女が出来て順風満帆な日々を送っているショーン・アイマックス氏からの投稿である。原文をそのまま掲載する。 あまりクライムサスペンスは見ないのだけど、久々に面白かった。 (※ネタばれ的要素を含みますので注意) 時代は70年代、…

さよなら、林田賢太監督。

もしも神がいるとしたら、何の為にこんなことをするのだろう。 林田監督が亡くなった。 悲願の初監督作品『ブリュレ』が劇場公開中の出来事だった。ようやく一本とり終えて、これからますますの活躍を・・・ という中での出来事だった。 急死だったそうだ。3…

11『トニー滝谷』市川準監督

これは、かつて部屋の中にテントを張って寝袋で生活していたことがある友人ショーン・アイマックス氏からの投稿である。 原文をそのまま掲載する。======== ホームレス中学生のレビューを書いていて思い出した。イッセ−尾形つながりである。村上春樹…

10『ホームレス中学生』古厩智之監督

これは、鳥取で日夜魚のことばかり考えていたことがあるショーン・アイマックス氏からの投稿である。 原文をそのまま掲載する。========「解散!」という一言で、家族はばらばらになってしまった。 22歳の小池が中学生役ができてしまうからすごい…

9『ブタがいた教室』前田哲監督

これは、アラスカ大陸を自転車で横断した経験を持つ男ショーン・アイマックス氏からの投稿である。 以下に原文をそのまま掲載する。========= 「1年間みんなでブタを飼って最後に食べようと思います」 ある朝6年生の担任の先生がそういった。だが…

8「あの空をおぼえてる」冨樫森監督

これは雑誌「旅と冒険」を出版している編集長ショーン・アイマックス氏からの投稿である。 原文をそのまま掲載する。 ======== 事故で娘を亡くしてしまったある幸せな家族の話。 だれにでも起こるかもしれない悲しい出来事を、どうやって乗り越えて…

7『築地魚河岸三代目』松原信吾監督

新聞記者をしている友人ショーン・アイマックス氏からの投稿レビューである。原文をそのまま掲載する。 ======== 「築地魚河岸三代目」 (DVD) 職場の近所が舞台なので見てみた。 東京・築地市場はアジア最大級の生鮮市場。早朝から職人たちの怒…

6『手紙』 生野慈朗監督 2006

原作が東野圭吾ということでも話題になった作品。 あらすじは 両親がなく、兄弟2人で力を合わせて生きる家庭があった。 兄武島剛志(玉山鉄二)は、肉体労働で家計をささえていた。 己の学のなさからくる苦労を弟武島直貴(山田孝之)にはさせたくないと、彼を大…

大丈夫か?ジョアン・ジルベルト

1958年、アントニオ・カルロス・ジョビン作「Chega de Saudade」が、ジョアン・ジルベルトのギターが刻むリズムと、完ぺきにコントロールされた声で歌われたとき、ボサ・ノヴァが誕生した。ボサノバ誕生50年目にあたる今年2008年。 楽しみにしていたジョア…

6『グラスホッパー』伊坂幸太郎

読み出し数行で、異常な世界での展開の早さと緊張感に圧倒される。 もしもこんなシチュエーションだったら面白いのでは・・・という漫画的な発想から書かれたような印象の一冊。教師をしていた鈴木は、妻を無惨な交通事故でひき殺された。 犯人はドイツ語で…

1【花さかりを過ぎた君たちへ おじさんパラダイス】

【勝手に冬の新ドラマ予告!】「花さかりを過ぎた君たちへ 〜おじさんパラダイス〜」<出演> MRオクレ グレード義太夫 綾小路きみまろ 温水洋一 椎名誠 那須川護(LEGEND)<ストーリー> アメリカ村で突然リストラにあった中年・芦屋権助は、 かつて金を貸し…

5『死神の精度』 伊坂幸太郎

音楽を愛し、渋滞を嫌う男。 千葉と名乗る死神の目的は、選考された人間が死ぬべきが否かを調査し報告すること。 彼が「可」と判断をくだせば、その人間は7日で死を迎えるのだ。人間の生死に関し無感情な千葉と、精一杯生きている人々のかみ合わない会話に笑…

4『チルドレン』 伊坂幸太郎

ユーモアあふれる洒落た会話。 交錯する過去と現在、散りばめられたトリック。 伊坂ワールドを味わうには格好の一冊。ストレートな感情表現と真理原則のような正義感で生きる破天荒な青年時代と そのまま大人になった家庭裁判所に勤める社会人時代の2部で構…