17『レッド・クリフ part1』ジョン・ウー監督
脚本:ジョン・ウー
演出:ディオン・ラム(武術指導)
コーリー・ユン(アクション監督)
キャスト:トニー・レオン(周瑜)
金城武(諸葛孔明)
チャン・フォンイー(曹操)
チャン・チェン(孫権)
中村獅童(甘興)
ヴィッキー・チャオ(尚香)
音楽:岩代太郎
「三国志演義」を現代映像技術で再現するとどうなるか?
本作はその答えの一つである。
歴史上の英雄たちの奮戦、膨大なエキストラ、CG、速いカメラワーク、ワイヤーアクション、豊潤は資金でのビジュアル化などポイントは多いはず。
だが、これがつながって作品となると、とたんに勢いを失う。
まさに「連環の計」である。
ジョン・ウーは「グラディエイター」のような作品を作りたかったらしいが、
ラッセルクロウが演じていた人物の、背負っている悲しみや憐みなどから生まれる凄味が
今回の人物からはまったく感じられない。
加えて80万の軍が襲ってくるというキャッチなのに、
実際にスクリーンで戦をしているのは2000の軍というのも拍子抜け。
たくさんの期待はずれを見に行かれるのなら、格好の映画である。
【評価】 演出2.5 役者2 撮影3 美術3 音楽1 脚本1 合計 10.5/30 それでもやっぱり映画が好きです。