21『私は貝になりたい』福澤克雄監督

原作:加藤哲太郎(原題「狂える戦犯死刑囚」)
脚本:橋本忍
キャスト:中居正広 仲間由紀恵 柴本幸 西村雅彦 伊武雅刀
音楽:久石譲
衣裳:黒澤和子

これは最近私よりも投稿数が多くなってきた友人・ショーアイマックスからの投稿である。原文を以下に掲載する。


中居くんが坊主にしてまで演じきった映画なんだって!
という以上に書きたいことがある。
シーンを見て驚いた。設定としては四国となっているが、これをロケしたのは島根県隠岐島ではないか?とおもいながらエンドロールを迎えると、やっぱりそうだ!
印象に残ったのは、以前3年ほど仕事をしていた隠岐が出ていたというだけではない。
もう何度も映画化やドラマ化がされている作品だというが、少なくとも僕ははじめてこの作品を見た。多くの若者がそうではないだろうか?
戦争を描くとき、どちら側から描くかということが問われる。この映画を見て「戦後すら知らずに生まれた世代」の僕は、正直に言って、「日本が戦後という時代に描いたストーリだな」と見てしまう部分もある。戦犯に問われた悲劇の青年。たしかにそれは悲劇には違いない。巣鴨プリズンと呼ばれた場所で、数多くの無実、あるいは軽微な戦犯を犯した青年たちが、不当な裁判にさらされたのは事実かもしれない。だけど、では、南京大虐殺に正当な裁判がなされたのか、そもそも史実自体を日本は認めたのかどうかという問題は釈然としないままにある。そう見てしまう自分は戦争を知らないクールな人間なのだろうか?よくわからない。
【この映画の傾向】
旅・青春
人間・人生★★★
愛・恋★★★
史実・ドキュメンタリー★★★★
エンターテインメント★