5『死神の精度』 伊坂幸太郎

音楽を愛し、渋滞を嫌う男。
千葉と名乗る死神の目的は、選考された人間が死ぬべきが否かを調査し報告すること。
彼が「可」と判断をくだせば、その人間は7日で死を迎えるのだ。

人間の生死に関し無感情な千葉と、精一杯生きている人々のかみ合わない会話に笑い、
懸命に生きながらも千葉に「可」と判断されたことにより、死に遭遇する人々を目の当たりにして、死ぬことの意味を考えさせられる。
時間が流れ、以前調査した女性が、強く生きてきた様を見たときに、読者は人生を奥深さを知ることになる。

なかなかの良作だと思われる。

【評価 各5点満点】

ストーリー4 人物描写4 文章力4 オリジナリティ4 その他(驚き)3 合計19/30