7『築地魚河岸三代目』松原信吾監督

新聞記者をしている友人ショーン・アイマックス氏からの投稿レビューである。

原文をそのまま掲載する。
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築地魚河岸三代目」 (DVD)


 職場の近所が舞台なので見てみた。
 東京・築地市場はアジア最大級の生鮮市場。早朝から職人たちの怒号が飛び交う。その町の露天街の雰
囲気は、いまや東南アジアなどに出かけても出会えなくなってしまった風景かもしれない。東京を訪れる
外国人の多くが築地を訪れるのもうなずける。だが築地の面白さはそれだけではない。この街がほかのア
ジアの露天とちがうところは、通りをひとつ越えれば日本一の商社街、銀座・新橋と接していることだ。
 この話は、そんな境界線をこちらがわから、あちらがわへ越えてしまった男の物語である。
 エリートサラリーマンとして働く主人公は、会社の信頼していた上司があっさりとリストラで切られて
いく姿を目の当たりにして、なにか足りないものに気づいてしまった。そして築地市場で生きるという第
二の生き方にあこがれてゆく。ストーリーはシンプルだが、大沢たかお田中麗奈ほかの演技もまずまず
。アート作品としてどうこう語るのではなく、単純に楽しめる作品だった。なにせ、原作はコミックだか
ら。
【評価 各項目5点満点】
脚本3 演出2 役者3 撮影2 美術2 音楽2
計14/30
それでもやっぱり映画が好きです。
記:ショーン・アイマックス