13『夢をかなえるゾウ』 水野敬也 飛鳥新社 2007



友人のN君から頂いた一冊。

ストーリーは
ある成功者のパーティーに参加して、自分のみじめさを痛感したしがないサラリーマンの青年。「成功したい!」という強い願いは、像の形をしたインドの神様ガネ―シャを呼び込んだ。
甘党でなぜか関西弁を話すこの神様、無理難題をふっかけ七転八倒する青年。
本当に神様なのだろうか?と疑う日々が続く中、ガネ―シャが放つ言葉の意味に気付き
青年は少しづつ変わっていく。

カーネギーナポレオン・ヒルなど、自己啓発書・ビジネス書は世に腐るほどあるが、
なかなか敷居が高くて手を伸ばしにくい人もいるだろう。
本書はそんな人にも分かりやすく、面白く読めるカジュアルな自己啓発書である。
(小説と呼ぶ人もいるかもしれないが)
誰にでも読めて分かりやすい、この部分が本書のきわめて優れている点である。

本題である、成功するにはどうするか!?その答えが「靴を磨け」「トイレをきれいにしろ」など、初めて読んだ人には新鮮で目からウロコ、この手の書物を読んだことがある人には、毎度の同じことが書かれているという印象を受けるだろう。

この本に関わらず、この手の本は一生に一冊位読んでおいてもいいかも知れない。
ただし、読んだあとは書いてあった内容を持続的に実行することが大切。

そしてもっと大切なのは、「成功すること」だけにとらわれず、自分の好きなことを一生懸命やり続けること。まさにここから「道は開ける」と私は思う。