【イマノカゲキ】「かぞくのおかね」稽古2日目!

先日は稽古2日目でした。

昨日作った読みの方向性を再度確認したりするのですが、
役者さんから新たな発見があったりして、どんどん変わっていく表現の方向は面白いものです。

そして、今回主役の重責を担ってくれている、千葉君のガッツはスゴイ!
一番全力で一番エネルギーを使って役に作ってくれているのがよく分かります。
そろそろ別の舞台なのに、喉潰さないのかな? と心配になるくらい。


これから彼の役がどんな風に役が仕上がっていくのか楽しみです!


【イマノカゲキ】「かぞくのおかね」稽古初日!

ついに始まった読み稽古! 今回は12人中演劇が初めての出演者が3人いるとのことで
「どうしたらうまくなってもらえるだろう?」ということに苦心した一日でした。


難しいですよね。初めてって、ホントに。
でも思うんです。
どんな名優も最初は未経験者だったんだって。

どんな人にも、何かを始まる初めてがある。
その瞬間に立ち会えたことに感謝しながら、稽古を進めたいと思う今日一日でした!


http://blackromancefilms.com/2017/06/24/%E3%80%90%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%82%AD%E3%80%91%E7%A8%BD%E5%8F%A4%E5%88%9D%E6%97%A5%E3%82%92%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%81/



今回の主役を務める千葉太陽くん



演技初挑戦の仲野温くん
 

ミュージシャンの皿屋恵さんも参加!


ベテラン 松永衣吹さんも参加!


Earls Courtsの喜多くんも演技してます!


偶像崇拝に続いて2度目のDEWくんも頑張ってます!


稽古終わりのGS


最期はやっぱりこれ

インターネットラジオ リスタンにゲスト出演です

プランBが放送している、インターネットラジオ
リスタンにゲスト出演させていただきました!

押井守監督作品の「ご先祖様万々歳」について
カトコーさん、ゆのっちさん、ワタシ、ガンテツさんと
多目的に、熱く語っております。

お時間あれば、是非聞いてみてください!


http://planbbox.com/?p=602

新作舞台「2030」チラシが完成!

2017年のBRFは、すでに何本か公演が決まっているのだが、
その口火を切るのが、実験的SF作品の「2030」である。


まさか、自分がSFというジャンルを描くとは
ちょっと前まで想像していなかったのだから、
創作とは本当に不思議なものである。



この「2030」は初の「シングルキャスト」つまり一人芝居で
物語を構成している。


1人の俳優で何ができるのか?


そのことを追求しつつ、今でしか創れない、世に出せない
旬な作品作りを目指して行きたいと思っている。


109『エンド・オブ・バイオレンス』ヴィム・ヴェンダース監督(ドイツ フランス アメリカ 1997)


【スタッフ/キャスト】



監督:ヴィム・ヴェンダースパリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩
脚本:ニコラス・クライン 『ミリオンダラー・ホテル』
音楽:ライ・クーダー  『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ


出演:ビル・プルマン 『イコライザー
   ガブリエル・バーン 『仮面の男』

   


【感想】

なかなかしょっぱい映画だった。

仕事に追われ、自分が見えなくなっていた主人公が
その仕事から解放され、見えない敵の出現によって
自分を取り戻すという、なかなか感情移入できない
話だった。


根底に、国家が監視を強め社会的不安分子をGSPを
使って抹殺する武器を開発したという、
かなりショッキングな設定があるのだが
これがいまいち主人公のメインストーリーと
マッチングしていない気がする。

群号劇としての、キレも悪い。
なんだろう。
脚本の練り込みが足りなかった気がする。
読んでいないので、何とも言えないがこの脚本でも
あと数回推敲したら、もっと面白くなった気がする。

【映画レヴュー】108『オール・アバウト・マイマザー』ペドロ・アルモドバル監督(スペイン 1999)

【スタッフ/キャスト】

脚本・監督:ペドロ・アルモドバルトーク・トゥ・ハー』『ボルベール/帰郷』
撮影:アフォンソ・ビアト『ゴーストワールド』『トーク・トゥ・ハー
美術:エマニュエル・ド・ショヴィニ 『やさしい嘘』
音楽:アルベルト・イグレシアス 『チェ 28歳の革命』


出演:セシリア・ロス 『月曜日に乾杯』

   マリサ・パレデス 『ライフ・イズ・ビューティフル
   
   ペネロペ・クルス 『ボルベール/帰郷』

   フェルナンド・フェルナン・ゴメス『蝶の舌

【感想】

アルモドバルは私も好きな監督だ。

ずば抜けたヴィジュアルセンス、
タンゴなどの官能さ溢れる音楽を起用する感性、
そして、女性の美しさ、女が生きる悲しさを
残酷な視点で描ける、
つまり「女をうまく描く」
監督だと思っている。

彼の作品に登場する男たちは
どこか暴力的で、自分勝手で
女の幸せを奪う存在として描かれることが多い。

その「必要悪」たる男に翻弄されながらも
必死に生きる女の人生を描くのが、この監督の持ち味だ。


オープニングで、点滴や医療機器を
物質をヨリで見せる辺りは素敵。
数年後の作品「talk to her」でも
病院のシーツを美しく見せるあたりは変わらない。

また、自身も演劇をしているだけあって
本編中に舞台を挿入するのが上手い。
劇中の中にさらにフィクションを織り込む
王道の手法は、メインストーリーの登場人物に
共感させたり、「観客」という立場から一体感を
感じる効果を得ている。


そして、この監督相変わらず残酷な物語を生み出す。
開始20分以内で、たった一人の最愛の息子の命を奪い
さらにその心臓を臓器移植されるとは……

しかも、息子との回想シーンもその後なく
息子の命は事故で無残にも奪われたという
事実を動かす気がないという冷酷さ。(ホメ言葉)

彼の音楽センスもなかなかだと思う。
かなりのシーンに音楽が引かれているが
観客のストーリーに入っていくストローク
優しく後押しするように、曲をつけている気がする。


彼が作る絵も好きだ。
例えば、売春婦の巣窟のような場所から
主人公が乗ったタクシーが通りすぎる時に、
その傍であどけない売春婦の女の子2人が
手を付き合って遊んでいる様子は、
娼婦のあどけなさや、幼さ、彼女たちの
存在に対する監督の温かい視点を感じる。


主人公マヌエラの元夫の子供を身ごもった
修道女ロサの人生も残酷だ。
ペネロペ・クルスの可憐で美しいビジュアルが
その運命の儚さを一層、際立させる。

自分で脚本を書いて、自分で監督するというスタイルも
私が彼に敬意を払っている一つだ。
自分が描きたい事、表現したいことを
ショービジネスの中で、きちんとできているのは
素晴らしい。

こういう監督がいると、自分ももっと頑張らないと
と奮い立つ。