98『音符と昆布』(日本・2008)

【スタッフ】
脚本・監督:井上春生『 チェリーパイ』
撮影:中村夏葉『幸福のスイッチ』
音楽:CHIX CHICKS

【キャスト】
小暮 もも:市川由衣:『ひゃくはち 』
小暮 かりん:池脇千鶴:『ジョゼと虎と魚たち
小暮 浩二:宇崎竜童:『上海バンスキング
箭内 聡:石川伸一郎『きみにしか聞こえない

【感想】(ネタばれを含みます)
個人的な趣味の良しあしで感想が分かれるだろう、この作品。

私が感じた点は、まず苦痛を感じる程音楽がうるさい。
そこまで「音」で感情をつけたいならば、カメラワークやカット割り、
もっと言えば脚本の流れの中で「まず」表現すべきである。


美術、照明も「ニュアンス」ばかりが強調されて、
CM・PVの延長上である仕上がりになっているが、
物語を進めていくには「?」・・・という印象。

一方で、池脇千鶴の演技力の高さばかりが目についた。
彼女は演出、脚本が要求している以上のモノを表現していたように思う。
(作品にとっては、それがいいとは限らないが・・・)

最後に、今は亡き篠田昇氏のDNAを肌で味わうことが出来た点は、
彼のファンとしては嬉しい限りである。
そして、どんな作品に仕上がろうとも
「作り続けることは尊いことなのだ」ということを、
再認識させてた点では貴重である。


【総評】☆12STARS☆ (各項目5点満点で計30点)
脚本★
演出★★
役者★★★★
撮影★★
美術★★
音楽★

「それでも、やっぱり映画が好きです。」