70『蜘蛛女(ROMEO IS BLEEDING)』 1999・アメリカ

【スタッフ】
監督: ピーター・メダック 『The Ruling Class』『チェンジリング
脚本:ヒラリー・ヘンキン『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ 』『危険な天使』
撮影: ダリウス・ウォルスキーパイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
音楽: マーク・アイシャム『リバー・ランズ・スルー・イット』『ネル』

【キャスト】
ゲイリー・オールドマン『ニル・バイ・マウス』『プリック・アップ』
レナ・オリン『敵、ある愛の物語』『存在の耐えられない軽さ』
アナベラ・シオラ
ジュリエット・ルイス
ロイ・シャイダー

【感想】
しかし、覚悟を決めた女は怖い・・・

主題としてはよくある「ダメ男モノ」であるが、その構成力・世界観は斬新かつ、グイグイと引き込まれていく。
またダメ男と悪女の再三に渡る激しいデッドレースを演じるゲイリーとレナが素晴らしい。
特に圧巻なのが、レナが腕を銃で撃たれたあと、車の後部座席に両手に手錠をかけられ身柄を拘束されたシーン。その前で運転しているゲイリーに対し、彼女は突如両足を彼の首に絡めて一気に締め上げるのだ。しかも官能的な笑いを絶やさない表情でそれをやるのだ。
これほどにいろんな意味で恐ろしい女性は久しぶりに見た。

あまり知られていない作品であるが、脚本、撮影も含めて十分に名作と呼べる力を備えている。


【総評】☆24STARS☆ (各項目5点満点で計30点)
脚本★★★★
演出★★★★
役者★★★★★
撮影★★★★
美術★★★
音楽★★★
「やっぱり映画が好きです。」