91『愛の選択(Dying young)』(1991・アメリカ)

【スタッフ】

監督:ジョエル・シューマカーオペラ座の怪人
原作:マーティ・ラインバック
脚本:リチャード・フリーデンバーグ『リバー・ランズ・スルー・イット』
撮影:ファン・ルイス・アンシア『イノセント・ボイス 12歳の戦場』
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワードディファイアンス


【キャスト】

ジュリア・ロバーツエリン・ブロコビッチ
キャンベル・スコット『ラブソングができるまで』
ヴィンセント・ドノフリオサムサッカー



【感想】(ネタばれを含みます)
「あげられるものは一つしかない。僕の心をあげるよ」


中学生の時に一度見た作品。
「プリティー・ウーマン」とは異なった角度で、
「お金持ち」との出会いからある女性の人生が変わるというお話。

改めて見返すと24歳のジュリア・ロバーツの若さあふれる美しさが
堪能できる作品であることに気づく。
さすが、アメリカ女性の美の一時代を築いただけはある。
(私も当時、彼女見たさにこの映画を借りた記憶がある)

画家・クリムトの女性にまつわるエピソードを伏線として、
美術史に詳しいインテリ男と、教養のはないが天真爛漫な女性2人の関係を
重ね合わせていく発想は良いと思う。

約20年前に公開された「愛する人の死」をテーマにした本作は、
今やたら日本で悪性インフルのごとく流行している
「恋人が死んで涙することが目的」の低級映画と比べると随分とましな作品である。
「無駄な屍を作ってまで、お涙頂戴しようとする」
そんな厭らしさがない点も好感が持てる。
(そもそも泣かせる為に作っている作品ではないのだから、当然ではあるが)

【総評】☆21STARS☆ (各項目5点満点で計30点)

脚本★★★
演出★★★
役者★★★★
撮影★★★★
美術★★★★
音楽★★★

「それでもやっぱり映画が好きです。」