83『ツイスター(TWISTER)』（1996・アメリカ）

【スタッフ】
監督：ヤン・デ・ボン『スピード』
脚本：マイケル・クライトン 『ジュラシック・パーク 』
撮影：ジャック・N・グリーン 『許されざる者 』
音楽：マーク・マンシーニ『スピード２』

【キャスト】
ビル：ビル・バグストン『タイタニック』
ジョー：ヘレン・ハント『恋愛小説家』『キャスト・アウェイ』
ジョナス：ケイリー・エルウィス 『ソウ』
ダスティン：フィリップ・シーモア・ホフマン 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

【感想】（ネタばれを含みます）
世の中には、自分には理解の及ばないモノに生涯をかけて生きる人々がいる。
本作における、「ツイスターに心を奪われた野郎共」の生きざまを描いている部分は興味深い。
彼らの度を「超える程」の生き生きとした姿からは、好きなモノに対して純粋でいる素晴らしさが伝わってくる。
だからこそ、命を顧みずに竜巻に向かっていくのだが、脚本は「君の命のほうが大事だ！」と、
主人公の一世一代のチャンスに対して何度もブレーキをかけてしまう・・・何故だ？

CG表現で見たこともない「竜巻」を作り出すのがメインテーマの中、
無理やりにヒューマンドラマを織り交ぜたいなら、
「男女の関係」ではなく「友情」の部分を主軸にした方が成功したと思われる。
そのあたりのバランスが悪すぎる脚本だ。

【総評】☆16ＳＴＡＲＳ☆　(各項目５点満点で計30点)
脚本★★
演出★★
役者★★★
撮影★★★
美術★★★
音楽★★★

「やっぱり映画が好きです」