77『クルーエル・インテンションズ(CRUEL INTENTIONS)』(1999・アメリカ)

【スタッフ】
監督:ロジャー・カンブル
脚本:ロジャー・カンブル
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ
音楽:エドワード・シェアマー



【キャスト】
セバスチャン:ライアン・フィリップ
キャスリン:サラ・ミシェル・ゲラー
セシル:セルマ・ブレア
アネット:リーズ・ウィザースプーン



【感想】(ネタばれを含みます)
若さに宿る美しさは何事にも勝る情熱を持ち、そして絶えず危うい・・・


ラクロの名作『危険な関係』を、アメリカ上流社会の高校を舞台に現代版にアレンジした作品。
(ディカプリオが演じた『ロミオとジュリエット』の様)
特筆すべきなのは、素晴らしいキャスティング力である。
それぞれのキャラクター配置に対し、まずビジュアルでその役の性格を訴えてくるほど、
はまり役が多い。

加えてライアン・フィリップに代表される演技者達の質も良い。
そして原作の良さを残しつつ、
アレンジを加えながら念密に練られた脚本の出来がいい。
一見、ハイソな高校生の恋物語になりそうな内容を、
普遍的な「愛の物語」まで昇華させている点は素晴らしい。


【総評】☆21STARS☆ (各項目5点満点で計30点)
脚本★★★★
演出★★★
役者★★★★
撮影★★★
美術★★★★
音楽★★★

「やっぱり映画が好きです。」