61『テイキング・ライブス(TAKING LIVES)』(2004アメリカ)

【スタッフ】
監督:D・J・カルーソー『イーグル・アイ』『ディスタービア
原作:マイケル・パイ『人生を盗む男』
脚本:ジョン・ボーケンキャンプ『パーフェクト・ストレンジャー
撮影アミール・M・モクリ『ロード・オブ・ウォー』 『バンテージ・ポイント
めぐりあう時間たち』『クンドゥン』

【キャスト】
イリアナ・スコット:アンジェリーナ・ジョリーチェンジリング』『17歳のカルテ』
コスタ:イーサン・ホークガタカ』『トレーニング・デイ』
キーファー・サザーランド:ハート『スタンド・バイ・ミー』『フォーン・ブース
ジーナ・ローランズ:アッシャー夫人:『グロリア』『こわれゆく女』

【あらすじ】
 ある日、工事現場で白骨化の進んだ一体の死体が発見される。解決が容易でないと判断したモントリオール警察はFBIに捜査協力を要請、それを受けて女性特別捜査官イリアナ・スコットが単身でやって来る。彼女は現場や死体の状況からあらゆる情報を読み取り、犯人像を鮮やかに割り出して事件を解決してしまうプロファイルの天才。今回も彼女の分析で捜査は進展を見せ始めた。そんな矢先、新たな殺人事件が発生する。しかし今回は目撃者がいた。イリアナたちはその男コスタの情報から犯人がマーティン・アッシャーという男であることを突き止めるのだったが…。

【感想】(ネタばれを含みます)
期待させるタイトル、冒頭の美しい映像が残忍な場面に変わる。
「これから何が始まるのだろう?」という見出しからの面白さが、
イーサンホーク扮する画家のコスタが出てくる辺りから急に停滞してしまう。
犯人が予想出来る中で、「人の人生を奪って生きている話」をされてもちっとも面白くない。
しかもその理由が中盤に出てくる「親に愛されなかった」では、最後まで見る気がしない。
観客がこの手のテーマで見たいのは、まったく違う人物を生きている俳優の表現力なのではないだろうか?この部分は終盤に少しだけイーサンが見せてくれるが欲求不満である。
また、コスタとイリアナのベットシーンは誰しもが「?」さったのではないだろうか・・・
優秀な俳優、スタッフを集めながらも、先に観客にネタばらしをしている効果がまったく見られない残念な作品である。

【総評】☆17STARS☆ (各項目5点満点で計30点)
脚本★★
演出★★
役者★★★
撮影★★★★
美術★★★
音楽★★★
「それでもやっぱり映画が好きです。」