25 『素敵な人生のはじめ方』ブラッド=シルバーリング監督

脚本:ブラッド・シルバーリン
キャスト:モーガン・フリーマン、パス・ベガ
音楽:アントニオ・ピント
撮影:フェドン・パパマイケル

(記事 ショーン=アイマックス)

82分のフィルムがちょうど今終わりました。早速レビューをかきます。
前回投稿した「最高の人生の見つけ方」になんとなく似ているのかな、とおもったのだが個人的にこっちのほうが全然よかった。
邦題としては仕方のないタイトルだが、原題の「10アイテムズ オア レス」(スーパーなどで10個以下のアイテム専用のレジのこと)の方がはまっている。
モーガンフリーマンは落ち目の映画役者。4年ぶりのスクリーンへのカムバックはインディペンデント映画で、出るべきかどうか悩んでいる。
一方田舎の売れないスーパーマーケットのレジ係でくすぶっているスカーレット(スペイン・セビリア出身のパス・ベガ)は転職の面接に少々弱気。
そんな二人が、人生のリ・スタートを切るために前向きに動き出すストーリー。
アメリカの片田舎の閉塞した雰囲気がにじみ出ているだけでなく、そんな中からも前向き、陽気な雰囲気がとても青春している。
スペインの明るくもどこか悲しげな空気が漂うこの映画は、黒人とヒスパニックの2人の役者が演じるとき、とてもリアルなものになる。
エキストラで出てくる洗車屋の労働者、大型スーパーの店員、東洋系のキオスク店員など、徹底的にアメリカの低所得者層にアイレベルがおかれているのが分かる。
ラブロマンスではあるが、ちょっと社会派の作品でもあり、その辺が粋だと思う。
いや、ほんといい映画でした。
【この映画の傾向】
旅・青春★★★★
人間・人生★★★
愛・恋★★★
史実・ドキュメンタリー★
エンターテインメント★★★