1『アイランド・タイムズ』深川栄洋監督 2007


舞台:東京都青ヶ島
出演: 柳沢太介 仲里依紗  児島美ゆき  寺田農

(投稿者 ショーン=アイマックス)

東京には一日650万部の新聞が配られるが、この島にはその一部も届かない。そう嘆く島育ちの昌治(中3)は自分で新聞を作って配っている。そこに東京から突然転校生、夕希がやってくる。二人は互いに励ましあいながら、いつか島を出て行かなければならないと言う現実に向かい合うことになる。
あまりにいい映画だったので08年夏、実際に舞台となった東京都青ヶ島に行ってきました。
実際の島には、映画とそれほど変わらない現実がありました。
ほとんどの子どもたちが中学を卒業すると島を離れてゆく。親と子が一緒にすごせるのは15年間の間だけ。
島の時間はどこまでもゆったりで、船やヘリコプターがつく時間はにわかに活気だつ。360度水平線に囲まれた島。はるかかなたに、町の象徴とも思える八丈島が見えるが、そこかてわずか2万人弱の町だ。黒潮のど真ん中に浮かぶ船のような島は火山島で、島はほとんどがその河口に当たる。かつて何度も島民存続の危機にさらされながらも、この島に「還住」したことを誇りに思っている。
島の空気を伝える映画として間違いなくアイランドパルムドールにふさわしい映画だと思います。